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女子高生への「黒染強要」問題に一言!

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さてさて、このところ話題になっている、生まれつき茶髪の女子高校生に学校側が黒染を強要し、その生徒が不登校に、、、そして酷い皮膚のかぶれと頭髪の損傷を受けて法廷の場に判断をゆだねる・・・云々というニュース!

 

事の詳細は報道で伝わる内容以上のことを知り得ませんので、今回の個別の事例について一美容室がどうのこうの言うべき立場にはございませんので、あくまでプロの美容師がこうした、校則と髪型に関して頻発する問題にどのように考えているのかについて、少しお話しさせてください。

 

そもそも、日本人の髪は黒髪だと誰が決めたのでしょうか?!

生まれつき茶髪、というマスコミの表現も承服できません!

「茶髪」や「赤毛」という表現にはネガティブな揶揄を含んでいます。人工的に染めて作った茶色い髪ではなく、持って生まれたブラウンの髪ならば、栗色とか明るめの褐色の髪と表現すべきです!

 

私がかつて、英国で仕事をしていた時、カラーリングのワークの最中に「日本人の髪はイギリス人に比べて・・・」と言ったことがあります。その私の言葉にすかさず師匠が噛みつきました。

「日本人の髪とイギリス人の髪の何が違うんだ!よおく見てみなさい。君が黒いと思っている日本人の髪の中にも、小さな差だけれど微妙なトーンの違いや色目の差があってどれもが素敵な個性じゃないか!君は大きな差は認めるけど小さな違いは無視するのかい?それとも君にはその違いをリスペクトする目も心も持っていないのかい?みんな同じ人間なんだよ!」

目からウロコでした!当たり前の事なんですけどね、、、大方の日本人には見えないんですよね。島国というか保守的な民族の良くない一面ですかね。

 

今回の問題の本質は、人が人の体の一部を指して良い悪いを告げている事なのです!

髪は体の一部です!その人そのものなのですよ!

テレビのコメンテーターもピント外れの意見を言ってっちゃあまりに情けありません。

そして、これを教育者が言っているということなのです。

 

これを「目の色」「肌の色」に置き換えてみたら、いかに愚かな行為なのか誰もが気づくと思うのですが。

 

ダメなのは校則に反して毛染めをしたり、パーマをかけたりする行為であって、明るくブラウンの髪や、持って生まれたカールやウエーブの髪が悪いのではありません。

 

これは立派な「差別行為」なのですよ!

教育という名のもとに、指導という名のもとに思慮の浅い教育者が罪のない純真な若者の心を傷つけることのないように願います。

 

あーあ、国際化なんて、まだまだ日本には遠い夢のお話のような気がしてきました。

 

あ、それと「地毛登録制度」・・・・大阪の府教委が推奨って。ぜーんぶ目の色と肌の色に置き換えて、自分が言ってることの意味を考え直してくださいよ、先生!

 

ちょっと怒ってます!笑

 

さて、校則はちゃんと守って、親から貰った体にはみんな大きな自信と誇りをもって、もうすぐ始まるイベントいっぱいの楽しい冬のオシャレを楽しみましょうね!

 

丸本コウイチ   2017.11.07